法律相談について
 

法律相談の予約を取る前に準備してほしいこととして

①相談者のお名前、居住地域、連絡先の情報
②相談事項の概要
③誰との間で問題が生じているのか、生じないようにしたいのか、当事者間の人間関係はどうなっているか。
④法律相談に関係する書類など相談事項に関する資料

などがあります。

①と③の相談者の情報と、問題が生じている相手方の情報について必要な理由は、弁護士には、弁護士法25条や弁護士職務倫理規定27条各号により、過去に相談を受けた人や事件の受任をした人の紛争の相手方からの法律相談を受けることが禁止されること（利益相反する事件について職務を行ってはならない義務）があるためです。

相談者の連絡先がほしい理由として、予約の際の聞取り不足があるときに連絡をする必要がある場合や、最初に予約を受けたときに利益相反に当たることを見過ごしていた場合にお断りのご連絡をいれることがあるためです。

②については、相談事項の概要を最初にお聞きすることで、法律相談の当日の前に、弁護士が事前準備をしたうえで相談に臨むことができるようにするためです。

④については、②の事件の概要の説明を補足できるものであったり、緊急性の高さを判断する要素にもなることがあるからです。もし事前に用意ができるのであれば、最初の予約の時に手元に持って話をするとスムーズにいくことがあるので事件に関係する資料を事前に集めていただくことをお勧めしています。

１　法律相談の場所
法律相談を検討する場合、①法律事務所を探して法律事務所で相談する②弁護士会や法テラス、市役所などの法律相談を利用する③出張相談、電話相談、オンライン相談など現地に行かない方法が検討されることになるかと思われます。

①法律事務所での相談は、一番充実した相談になりやすいというメリットがあります。事前にどのような法律相談かわかっていれば弁護士が事前に問題となりそうなところの準備をして相談に臨むことができること、相談を聞いているときに調べたほうがよいということが出てきた場合、事務所に常備している資料を調べてその場で回答をすることがしやすいということができるからです。
デメリットとしては、相談料金が個々の法律事務所で異なるため、事前に相談料を確認しないと予想より高い金額になることがあることがあります（相場として、30分当たり5000～10000円+税というところが多いです。）。また、どの事務所が良いか調査するのに手間がかかるということがあるかと思います。

②弁護士会、法テラス、市役所などでの相談のメリットは、無料で相談できることが多いという点がメリットです。
もっとも、法律事務所での相談でも、資力が低いとか被災地域に居住していたなどの理由で法テラスの相談制度を利用して自己負担ない相談ができる場合や、事務所の方針で無料相談ができる場合があります。
30分程度の相談枠の中で相談事項を聞いて回答をすることになるため、相談にあまり時間を使いたくないが方針を知りたい、自分で手続きを進める場合の問題点がないかの確認をしたいときなどの場合にメリットがあるかと思われます。

③については、相談をする側としては移動の手間がないというメリットがあるのですが、実施している法律事務所が少ないという問題があります。また、相談料のほか出張料金をいただくことに一般的にはなるため、割高ではあります。
また、相談前に料金の振込み等の前払いをお願いする場合があります。

２　当事務所での法律相談について
当事務所での法律相談は、直接会って相談をするということを基本とさせていただいております。

原則は、来所でのご相談をお願いしているのですが、①出張費用をいただく場合、又は②高齢者・障がい者など法テラスの出張相談の対象になる場合は、弁護士が相談者の住居にお伺いして対応することがあります。

電話でのご相談については、当事務所では顧問契約を結んでいただいている方を除き、行っておりません。
（65歳以上の高齢者の方や、経営問題について、弁護士会など電話相談を行っている外部機関の電話番号をお知らせすることはあります。）

パソコン上でのオンライン相談については、状況により対応する場合がございます（有料相談のみ）。

相談前に教えていただきたいこととしては、上記に記載している①相談者のお名前、居住地域、連絡先の情報
②相談事項の概要
③誰との間で問題が生じているのか、生じないようにしたいのか、当事者間の人間関係はどうなっているか。

をお聞きしています。
その他、事件の種類に応じて、適宜電話やメールにて事前聞き取りをさせていただいております。

その他、当日来所をされる方や来所の人数をお聞きしております。

当事務所では、お子様等を連れての相談も承っておりますが、椅子の準備の関係で来所人数を事前にお知らせいただけると幸いです。

法律相談の当日にお願いしたいこととして

①事件に関係する資料を持参する
②相談したいことを自分で資料にまとめる場合は、A4サイズで１～２枚程度にまとめる。
③法律事務所で相談をする場合、事務所到着時間は相談時間の直前に来所をする。

まず、①事件に関係する資料を持参していただきたい理由は、法律問題を解決するにあたり、トラブルの大元がわからないと十分なアドバイスができないことがあるからです。

特に、契約書にかかわる問題や交通事故の損害賠償額に関する相談については、相手方から提示されている条件を見ないと、一般論しかアドバイスができないときや、相談において問題となっている部分につき適切でないアドバイスになりかねないので、出来るだけ資料を持参することをお願いします。
もし、必要な資料かどうかわからないとしても、事件に関わりそうなものであればできるだけ持ってきていただけると助かります。

②の相談したい内容をA4で１～２枚程度にまとめてほしい理由は、時間制限のある法律相談の場で長文の文章を読んでも時間内に回答しきれないためです。
市役所や法テラスなど20分～30分程度しか時間が取れない場所での相談を受けるときに、たまに１０枚近くに及ぶ質問事項を持参される方がいらっしゃいますが、その場で十分に読み切れません。
絶対聞いておきたいことがあるのであれば、口頭で確認したほうが良いと思います。
（弁護士に長文の資料を読んでもらいつつ相談を受けたい場合は、個々の法律事務所において長めの時間を取ってもらった上で、有料相談を受けることをお勧めいたします。）

③の事務所到着時間を相談時間の直前に来所をしておいてほしい理由としては、他の業務との関係ですぐに対応ができないことがあるためです。
早めに来ていただいたとしても、前の相談者や他の業務の状況によっては、待ってもらう必要があります。
※当事務所の場合、来客用駐車場が1台しかなく、前の来客がある場合、車を停められないことがあります。

一方、市役所や法テラスなど、待合スペースや駐車場が十分ある施設での相談においては、その施設の方に指定された程度前の時間に到着していただければ構いません。